突然の停電!家庭の漏電ブレーカーの仕組みと正しい対処法
「急に家の電気が消えてしまった!」「ブレーカーが落ちたみたいだけど、どうすればいいの?」そんな経験はありませんか?多くの場合、それは漏電ブレーカーが作動したことによるものです。この記事では、電気工事士の視点から家庭用漏電ブレーカーの仕組みと正しい対処法、注意点を詳しく解説します。
家庭の分電盤とブレーカーの種類
まずは自宅の分電盤にあるブレーカーの役割を理解しましょう。
- 主幹ブレーカー(サービスブレーカー):契約容量を超えると電気を遮断。
- 漏電ブレーカー(ELB:Earth Leakage Breaker):漏電時に作動して電気を遮断。
- 子ブレーカー(配線用遮断器):各部屋や機器ごとに電流の異常を検知し遮断。
分電盤の中で「漏電遮断器」「ELB」と書かれているものが漏電ブレーカーです。
漏電ブレーカーの仕組みと役割
電気は通常、配線を通って安全に流れます。しかし配線の劣化、絶縁破損、水漏れなどが起きると「漏電」状態になります。漏電は感電や火災の原因となるため非常に危険です。漏電ブレーカーは電流の流れの異常を感知し、瞬時に電気の供給を止めて事故を防ぐ役割を担います。
たとえばエアコンの100V・200V問題と専用コンセントの基礎知識でも触れているように、家電製品やコンセントの使い方によっても漏電のリスクが変わることがあります。
漏電ブレーカーが落ちたときの正しい対処法
突然の停電でも焦らず、以下の手順で冷静に対応してください。
- まず主幹ブレーカーをOFFにします。
- すべての子ブレーカーをOFFにします。
- 主幹ブレーカーをONに戻します。
- 子ブレーカーを1つずつONにし、どの回路で漏電ブレーカーが作動するか確認します。
この方法で漏電の起きている回路(部屋や機器)を特定できます。
よくある漏電の原因
- 屋外コンセントの防水不良
- 浴室・洗面所・キッチンの湿気
- 破損したコードや延長タップ
- 購入したばかりの家電製品
LED照明なども、まれに初期不良によって漏電の原因になることがあります。
自分でできるチェックと注意点
漏電の可能性がある機器はプラグを抜いて確認します。屋外や水回りのコンセントは濡れていないかチェックしましょう。ただし電気配線の修理や交換は電気工事士の資格が必要です。資格のない方が配線を触るのは法律違反であり非常に危険です。
業者(電気工事士)に相談すべきケース
以下のケースでは、迷わず電気工事士に相談してください。
- 原因が特定できない
- 漏電ブレーカー復旧後すぐに再度落ちる
- 頻繁に漏電ブレーカーが作動する
- 自宅の配線やコンセントに不安がある
修理費用は内容や地域により異なりますが、点検・修理で数千円〜数万円程度が一般的です。
ブレーカーが頻繁に落ちる家の対処法
分電盤やブレーカーの経年劣化が原因となるケースもあります。漏電ではなく過電流によってブレーカーが頻繁に落ちる場合もあります。契約アンペアの見直しや、エアコン・IHクッキングヒーターなどの専用回路設置(エアコン専用コンセントの記事参照)を電気工事士に依頼することで改善することもあります。
まとめ
漏電ブレーカーは万が一の感電や火災事故を防ぐための重要な設備です。異常を感じた際には自己判断で配線作業などは絶対に行わず、信頼できる電気工事士に相談してください。日頃から正しい知識を持ち、慌てず対応することが何よりも大切です。
今日も、小さな幸せを!生活詰めました。
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